0256名無し三等兵
2023/02/09(木) 21:08:16.38ID:o213OcMR仙台第2師団は勇躍出発、ハイラルより徒歩行軍四日間で現地到着、先遣隊たる新発田16連隊(新潟)の如きは、直ちに戦闘加入勇戦奮闘したのに反して、
大阪4師団は出動下令されるや、急病人激増、何とかして残留部隊に残ろうと将兵が右往左往し、怒った連隊長が医務室へ出向き、自ら軍医の診断に立会う仕末。
やっと出動部隊を編成したまではよいが、ハイラルから現地までの行軍では、2師団が四日間で強行進軍したのに大阪師団は一週間を要し、しかも落伍兵続出、
現地にやっと先遣隊が到着したら日ソ停戦協定成立。とたんに元気が出た浪花ッ子の面々、口口に戦闘に間に合わざりしを残念がり、落伍した将兵は急にシャンとなって続々原隊復帰。
帰りの軍用列車では一番威勢がよかったというおとぼけ師団であった。
(新潮文庫『兵隊たちの陸軍史』279~281頁、『現代史研究』第7集より)