山上容疑者「火薬乾かすためにガレージ借りた」…中見えない構造、春までに手製銃完成か
2022/07/20 12:30

 安倍晋三・元首相に対する銃撃事件で、逮捕された山上徹也容疑者(41)が
「火薬を乾かすためにガレージを借りていた」と供述していることが
奈良県警への取材でわかった。契約期間は昨年11月~今年2月で、
県警はこの時期に火薬を作り、今春までに手製銃を完成させたとみて調べている。

 県警によると、ガレージは奈良県内にあり、車1台分の広さで、月額約1万5000円だった。
屋根とシャッターがついており、外部からは中が見えない構造になっていた。
山上容疑者は今年2月に解約しており、その頃には火薬を完成させていた可能性がある。

 山上容疑者はこれまでの調べに「昨年秋頃から武器を作り始め、今年春頃に完成させた」と供述。
火薬の材料などはインターネットで購入し、作り方も動画投稿サイト「ユーチューブ」
などを見たと説明しているという。

 自宅からは手製の銃数丁のほか、缶に入った火薬、電子 秤 などを押収されている。

 山上容疑者の車の中からは、アルミホイルが巻かれたトレー(縦約24センチ、横約33センチ、
高さ約5・5センチ)が複数見つかり、山上容疑者は「火薬を乾かすために使った」と説明している。
県警は、火薬の材料や調合用の道具をガレージに持ち込んで使ったとみている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220720-OYT1T50154/