5:グローバル企業のロシアからのは徹底は真実ではない。
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*  グローバル企業はロシアの労働人口の12%を占め、撤退の結果GDPの約40%を占める1000社以上がロシアでの事業を縮小し、30年分の外国投資を取り消し、前例のない資本と人材の同時流出が起きている。
*  モスクワ市長ですら企業が撤退する過程で大量の雇用が喪失する予想を認めている。
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* 6:エネルギー価格の高騰で黒字になっている。
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*  財務大臣ですらロシアは今年GDPの2%に相当する財政赤字となると述べている。プーチンは軍事費の劇的な増加に加えて、持続不可能な財政・金融介入を行っている。
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* 7:数千億ドルの予備費がある。
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*  アメリカ、欧州、日本などで外貨準備の3000億ドル以上が凍結され、この金はウクライナの復興資金として使うべきだという声も上がっている。
*  プーチンが保有するその他の外貨準備は開戦から既に750億ドル以上も減少しており、驚くべきスピードで減っている。
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* 8:現在ルーブルは世界で最も堅調な通貨。
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*  これもプーチンお気に入りのプロパガンダの一つだが、これは資本規制を人為的に反映したものである。
*  この規制によりロシア人は合法的にドルを購入することはもちろん、ドル預金の大部分を利用することさえ事実的に不可能となっている。
*  ルーブルは当然ながら流動性が低く、進行前とくらべて取引量が激減している。
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* 9:制裁とビジネス撤退はほぼ終わったのでこれ以上の打撃はない。
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*  ロシアに対して適用されている制裁はまだ不完全なものであり、現在も経済の専門家達が制裁を検討している。今後も同盟国達が一体となって対露経済制裁をする場合、ロシア経済が崩壊から脱出する道はない。
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*  ロシア経済が立ち直ったという敗北主義的な見出しは事実無根である。