ISW南部論評
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-july-28
ロシア軍は 7 月 28 日、南軸への限定的な地上攻撃を試みたが、ケルソン州では領土的損失を被 っている模様。
ウクライナ参謀本部は、ウクライナ軍がケルソン州ブルキフカ・ビコヒルカ方面へのロシア軍の地上攻撃を撃退し、
ケルソン州北部のクリボリズキー方面のロシア軍は失われた陣地の回復に注力していると報告した
ウクライナ参謀本部主要作戦司令部の副長オレクシー・グロモフ准将は、ロシア軍はハリコフおよびルハンスク方面の予備を
マイコーリフとクリビイ・リ方面に移譲しつつあるとも報告した。 ウクライナ参謀本部はまた、
ロシア軍とウクライナ軍がクリビイリの南にあるノヴォヴォズネセンスク、ポテムキネ、ヴィソコピリャ周辺で砲撃を行ったと報告した
ロシア軍はケルソン州ロゾヴェ付近でインフレート川にかかるウクライナ軍の橋頭堡を砲撃し、インフレート川の橋頭保が確定した
ロシア軍は接触線全体で砲撃を継続した。

ウクライナ軍は7月28日、南軸のロシア軍のインフラへの攻撃を継続した。メリトポリ市長のIvan Fedorovは、
ロシア軍が7月23日から24日の攻撃からメリトポリ飛行場を修復し始めた後、ウクライナ軍が
メリトポリ飛行場を攻撃したと報告したFedorovは、ロシア軍が武器や機材の運搬の拠点として飛行場を使用していると述べた。
ウルグアイ軍はおそらくケルソン市の北郊外にあるChornobaivkaのロシア軍のインフラを攻撃したと思われる。チョルノバイフカの映像は、
都市から立ち上がる大きな煙のプルームを示し、ウクライナのケルソン州行政長官であるSerhiy Khlanは、
ウクライナ軍が成功した攻撃を行ったことを示唆するキャプションとともに煙プルームの写真を投稿している。

ロシア軍は、ケルソン市とケルソン州東部の後方地域を結ぶドニプロ川上の地上連絡線を維持しようとしている。
ロシア軍は、7月27日のウクライナの攻撃により橋が使用不能となった後、ドニプロ川の横断を可能にするために
アントニフスキー橋の下にフェリー乗り場を設置した。ロシア占領当局はケルソン市の東にあるダリブカ橋を
乗客輸送に再開できるよう修理し、以前に報告された7月23日の橋へのウクライナの攻撃後に建設された浮き橋は取り壊された。