155日を迎えたウクライナでの戦い、HIMARS用弾薬の供給問題が浮上
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米軍備蓄にGMLRS弾が幾らあるのか不明だが、2021会計年度以前に米軍は計5万発のHIMARS用弾薬(訓練弾のM28、GPS誘導のM31、射程拡張タイプのERを含むGMLRS弾+ATACMS弾の合計)を購入していることだけは確認されており、2022会計年度以降は年間3,000発~5,000発の調達しか予定(2027会計年度までに約2万発)されておらず、仮にウクライナ軍が16輌のHIMARSで1日2回攻撃を実施すれば1ヶ月で5,760発(1輌6発×2回=12発×16輌=192発×30日=5,760発)のGMLRS弾を消費する。

この量は今後5年間に米軍が調達するHIMARS用弾薬の約29%に相当、さらに2021会計年度以前に受け取った計5万発のHIMARS用弾薬のうち約2万発をイラクとアフガニスタンで消費したという指摘もあり、このままのペースでウクライナ軍がGMLRS弾を消費すると中国など他の脅威に備えることが難しく、1日あたり消費量を48発(1輌のHIMARSが3発×16輌)に抑えれば「2023年までは弾薬不足に陥らない」と米ディフェンスメディアが試算している。