イランが可哀想なことになっとる
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-07-03/iran-slashes-the-cost-of-its-oil-to-compete-with-russia-in-china
イランは、重要な友好国である中国市場に大きな足場を築くため、すでに安価な原油をさらに値引きすることを余儀なくされている。

中国はロシアの石油にとって重要な輸出先となっている。
ウクライナ侵攻の影響を受けて、モスクワは石油の流れを維持しようとしているからだ。
そのため、米国の制裁で大幅に制限されているロシアの原油輸送の数少ない残り少ない市場において、
イランとの競争が激化しているのである。

ロシアは5月に中国への輸出量が過去最高となり、OPEC+の生産国カルテルの盟友サウジアラビアを抜いて、世界最大の輸入国への最大の供給国となった。
イランは中国市場での競争力を維持するために原油価格を引き下げたが、中国が消費を圧迫していた厳格なウイルス規制を緩和したことによる需要増もあって、
依然として堅調な需要を維持しているようである。

「イラン産とロシア産の原油の競争は、結局は中国国内だけとなる可能性があり、これは完全に北京に有利に働くだろう」と、
シンガポールのVanda Insightsの創設者Vandana Hariは言う。
「また、湾岸諸国の生産者は、自分たちの大切な市場を大幅に値引きされた原油に奪われるのを見て、
不安になる可能性が高い。