ウクライナ、「新たな核テロ」とロシア非難

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ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムは20日、露軍が南部ミコライフ州ボズネセンスクにミサイル攻撃を行い、ミサイルの破片が同市から北に30キロの南ウクライナ原発周辺で見つかったと発表した。
露占領下にある南部ザポロジエ原発を巡る攻防が激化し、重大事故が起きる危険性を国際社会が懸念する中での攻撃。
同社はミサイルで原発が損傷する恐れもあったとし、「新たな核テロだ」とロシアを非難した。

ミコライフ州当局などによると、ボズネセンスクでは同日、露軍のミサイルが5階建ての集合住宅に着弾し、子供3人を含む14人が負傷した。

一方、露首都モスクワ郊外で20日夜、プーチン露政権に近い著名政治学者、アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘、ダリヤさんの運転する車が爆発し、ダリヤさんが死亡した。
露メディアによると、露捜査当局は爆弾が車に仕掛けられていたとし、捜査を開始した。

車はドゥーギン氏の所有で、何者かが同氏を狙った可能性も指摘されている。
ウクライナ東部を実効支配する親露派武装勢力「ドネツク人民共和国」(自称)トップのプシリン氏は「ウクライナ側のテロだ」と主張したが、根拠は不明。

ウクライナ軍は21日までに、同国軍が奪還作戦を進める南部ヘルソン州西部の集落の一角を露軍に占拠されたと発表。
一方で、ウクライナ砲兵部隊が同州内の複数の露軍指揮所や弾薬庫を破壊したとした。