当時のS&Wオート、39/59はP38の直系と言えどDA/SAメカ+ディコッカーの装備と当時のオートの中では大変に先進的で、出色の出来だったと思う
しかしそれでも地味に見える理由は性能うんぬんとかよりも、当時の情勢のほうにあったんじゃないかと推察
39の誕生はなんと五十年代(!) 59が出たのは七十年代初頭……そんな時代じゃまだまだ米国はリボルバー時代、
オートじゃなきゃヤダって人も選ぶのはやっぱり.45(1911)だっただろう。59が登場した段階(あるいはその僅かに後)で存在した著名な9mmオートといえば、
ハイパワー、ベレッタ1951、P9、VP70、P38、P210、MAC 50、vis 1935などだが、このあたりが米国で受け入れられて
それなりに普及していたかと言うと微妙じゃない? しかも殆どがシングルアクション、シングルカアラムマガジンで
当時DAD9だったのは39/59系とVP70くらい。当時は先進的すぎて受け入れられる土壌が無かったと思う
70年代後期~80年代になるとようやく? DAD9の波が来てS&Wオートもかなり改造されたが新参のDAオートに比べて
年寄り(スペックとかじゃなく、〝昔の製品〟っていう事実)すぎたことが地味な存在になってしまった理由ではないだろうか
ハイパワーは70年代後半のGUN誌で特集された米PD(アルカディアだったか……?)の写真で装備してるオフィサーを見たことがあるけど
Cz75は確かに優れた製品の一つだがクーパーがあれを広めなかったらどうなってたんだろうな
ディコッカー無しのDAトリガーがプロ向け云々って言われてたのはいかにもアメリカ的だと感じちゃう