欧州の天然ガスの備蓄は、パイプラインからは最大といっても一定量しか流れてこないところ、
それよりも大きい冬のピーク需要に応えるためのもので、例年だと3月には底をつくくらいしかない。

なのでロシアが修繕だ何だと言って本来は備蓄積み上げの時期である夏のガス供給を減らしているなかで、
去年より備蓄が進んでるとか進んでないとか報じられていたこと自体、さいさきが良くない面が含まれてた。

ロシアに対する対抗策の重点は、備蓄に加えてもう一つの手段である、節約とエネルギー源の切り替え
のほうに移ってくるだろう。欧州では、供給を割当制にして、天然ガスを消費する産業のうち短期的に
必要不可欠でない製紙業やセメント業などへの供給を減らす、という案もシンクタンクやコンサルなんか
からでてる。