「ウクライナ軍のロケット弾が奇跡的に180度回転」…露側専門家がIAEA調査団に釈明

JSF

映像に映っていたロケット弾はウラガン多連装ロケットのクラスターロケット弾でしたが、この弾薬は細長いので着弾前に空中で姿勢を乱して縦に180度回転を始めるということはまずありえません。

太短いトーチカU弾道ミサイルの場合はクラスター弾頭を放出して更に短くなったロケット推進部分が姿勢を乱して、縦に回転を始めて着弾してたまたま180度逆を向くような場合はあるのですが(縦にクルクル回転しながら落ちて来る様子が動画で撮影されている)、細長いロケット弾だとクラスター弾頭を放出して短くなっても長細い形状を保ち、姿勢を乱さずにそのまま飛行が可能です。

なおクラスターロケット弾は子弾(爆発弾頭)を放出後に親弾(ロケット推進部分)がそのまま飛び続けて、子弾の弾着よりも数km先に親弾が突き刺さるのですが、つまりこれは子弾が落ちて来た攻撃目標箇所と親弾が突き刺さった箇所は別になるということを意味します。