>>160
これか・・・

防衛装備品、5割が稼働できず 弾薬など脆弱な継戦能力
防衛費を問う②
2022年9月5日 19:00 [有料会員限定]
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE265A70W2A820C2000000/

「稼働できる航空機が足りません。編隊を組む演習では規定の機体数が用意できないです」。航空自衛隊でこんな悲鳴が上がる。

陸海空の3自衛隊全てで同じ声がある。近年は航空機や戦車など装備品の稼働率が大幅に低下している。

防衛省は非公式に実態を調査した。全装備品のうち足元で稼働するのは5割あまりだった。
稼働していない5割弱のうち半数は「整備中」だが、残りは修理に必要な部品や予算がない「整備待ち」に分類された。

自衛隊には「共食い」という言葉がある。F2戦闘機などの例があがる。予算が足りずに予備の部品が確保できない場合、
応急措置として同型機から部品を外して流用する。

一部の機体は部品の草刈り場になる。回復の見込みが立たない深刻さが「整備待ち」には潜む。

戦闘機などの航空機は中国が3030機で日本は360機だ。もし稼働率が5割なら3030対180。
実質的に日本は中国の6%程度になる。中国の稼働率も100%にはならないが、格差は公表値より大きい。

日本の2022年度の防衛予算のうち、維持整備費は1兆1000億円と2割ほどを占める。
「整備待ち」を解消するには「倍以上は必要」との意見がある。

死去した安倍晋三元首相は「継戦能力を維持する上でもまず弾だ。十分とは全くいえない。脆弱性は明らかだ」と訴えていた。
(続く)