>>129
事実だけど

じつはこれは旧共産圏に共通して見られる話であるようだ。『指輪物語』のオークは東の国モルドールに暮らす、扁平な顔をした悪者たちである。ソ連人は、西側世界から嫌われ、孤立するオークに感情移入し、自分たちを重ねていたようなのだ。「扁平な顔」はもちろんアジア的な容姿の特徴であろう。アジア系を思わせる顔つきで悪者を描くことには、ヨーロッパ人トールキンの敵のイメージが無意識に表れているのだろう。民族的ロシア人はヨーロッパ系のスラブ人であるが、ロシアにはアジア系の民族もたくさん暮らしている。むろんトールキンはモルドールとソ連の関係を否定している。