冒頭部要旨】ISW ウクライナ戦争評価 2130 ET 15.09.2022
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・ウクライナ軍は同国東部で攻勢を継続。ハルキウ州東部、ルハンシク州北部、ドネツィク州東部でロシア軍戦線及び兵站を圧迫。
ウクライナ軍がさらに東進を目指す場合、ロシア軍は戦線維持に苦労する可能性が大きいと思われる。
ロシアはハルキウ敗戦への対応として、総動員ではなく、非公式な動員を強化しつつある。その一例として、チェチェン指導者のカディロフは、
地方政府毎に少なくとも各1,000人の兵員を募集するよう主張している。

・クレムリンは志願兵募集キャンペーンの全国区での展開を進めている。これまでは、形式上、各地方政府主体で募兵活動を行っていたが、
中央政府も積極的に募兵活動に関与しつつある。なお、国防省の戦争指導に不満を持つ軍事ブロガーは、この動向を歓迎している。
特定の地域(モスクワ等のロシア系が主体の政経中心地域)から積極的な募兵を行わないという方針を、
クレムリンが放棄した可能性は大きい。このような方針は社会的な緊張を高める可能性があるからである。

・RFE/RLの報道によると、ロシアは旧ソ連諸国に駐留していた軍の大部分を、既にウクライナへ投入してしまった可能性が極めて大きい。
その結果、旧ソ連圏でのロシアの影響力は弱まっていると思われる。
また、ここ最近、アゼルバイジャンとアルメニア、キルギスタンとタジキスタンで武力衝突が起きているが、その背景にはロシア軍プレゼンスの低下がある。
なお、上述の紛争当時国は、アゼルバイジャンを除くそのすべてがCSTO(集団安全保障条約機構)加盟国である。
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