ブドウ産地、徐々に冷涼な地域へ…「この暑さのせいだ」危機感強めるワイナリー
https://www.yomiuri.co.jp/science/20220922-OYT1T50207/
毎年のように猛暑が続く中、国内のワイナリーが温暖化によるブドウ栽培環境の変化に危機感を強めている。
国の研究機関の調査では、8割超が気候変動の影響を実感していることが分かった。
国産ブドウでつくるワイン生産量日本一の山梨県では新品種の開発が進むほか、
冷涼な地域や高地で生産するなどの変化がみられる。
9月上旬、国内有数の産地として知られる山梨県甲州市勝沼地区。
老舗ワイナリー「麻屋 葡萄ぶどう 酒」の畑では赤ワイン用ブドウ「メルロー」の収穫が最盛期を迎えていた。
一部の房には色づきの悪い実も交じり、雨宮一樹専務(45)は「この暑さのせいだ」
と摘み取って地面に落としていった。
ブドウの栽培は年平均気温が10~16度の冷涼な地域が適するとされる。
猛暑が続けば、香りや酸味、色づきが落ち、ワインの品質が下がる。
勝沼地区では今夏、最高気温全国一の日が3日、猛暑日が20日以上など、
厳しい暑さに見舞われた。麻屋葡萄酒は標高の高い場所に畑を拡大するなどの対応を取っている。


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