ナイフで刺され、ロシア国歌を強制 英出身の元捕虜、拷問の日々語る
https://news.yahoo.co.jp/articles/f74946b99559a95285d67f69cf1a61466619cd1f
 アスリン氏は英イングランド中部ノッティンガムシャー(Nottinghamshire)州出身。2月にロシアが侵攻してきた時、
ウクライナ在住で、同国海兵隊に所属していた。防衛のため戦ったが、捕虜となった。6月、東部ドネツク(Donetsk)州で
親ロシア派武装勢力から、ウクライナ側の傭兵(ようへい)だとして死刑を宣告された。

 尋問中、警棒で何度も殴られた。ある時は額を殴られ、床に倒れ込んだ。尋問担当者が膝をかがめ、
耳元で「私はお前に死をもたらす者だ」とロシア語で告げた。「私の背後に回り、ナイフを見せた。刺されると思った」

 アスリン氏は、背中に残った幾つもの傷痕を見せた。

「早く死にたいか、美しく死にたいか」。アスリン氏は「早く殺せ」と答えた。すると、
「いいや、お前は美しい死を迎えるんだ」と返された。

アスリン氏は狭い独房に監禁された。シラミとゴキブリがはい回り、日は全く当たらなかった。
「犬よりひどい扱いを受けた」

 ロシア国歌を延々と聞かされた。立って歌うよう命じられた。従わなければ、また殴られた。
尋問のため独房の扉が開けられるたび、「ロシアに栄光あれ」と叫ばされた。

 アスリン氏は26日、ツイッター(Twitter)にこう書き込んだ。「6か月間、ロシア国歌を毎朝歌うよう強制された。
今度はもう少し良いものに触れたい。ウクライナ国歌を歌えるようになりたい」