朝ドラ主人公は、「いかにも出来の悪い親に育てられ世間常識がないがおせっかいな若い女性が、周囲に迷惑をかけつつも成長していく」というのが基本パターンである。

話を引き延ばすためにもどかしいことが多く不愉快だが、今回の「ちむどんどん」は、主人公の青柳暢子(黒島 結菜)という女性料理人が、周囲に迷惑をかけ続けながら、何もいっさい成長しないまま最終回まで走り抜くという「新機軸」だった。