ウクライナ南部ミコライウ最前線すぐ先にロシア軍
次々と砲弾、破壊の村
https://news.yahoo.co.jp/byline/tamamotoeiko/20221002-00317742

突然、ドーンと、重い音が響いた。
「砲撃だ!」

セルゲイさんが声を荒らげ、退避壕に駆け込む。農家の地下の納屋を補強して作ったものだ。再び大きな音が響いた。今度は、ウクライナ軍側の砲兵部隊の反撃だ。
この前線の砲兵部隊が使うのは、M777・155ミリ榴弾砲。アメリカから供与されたものだが、オレグ隊長は厳しい顔つきだった。

「ロシア軍はふんだんに砲弾があって、1日400発撃ち込んでくる。こちらは砲弾も足りず、40発も撃てない。限られた目標を狙うしかない」

偵察ドローンが撮影したロシア軍陣地の画像を、軍用タブレットで見せてもらった。戦車や自走ロケット砲がいくつも配置され、コンクリートのトーチカから長い塹壕が掘り進んであった。
欧米メディアでは、「ロシア軍の損失は甚大で、兵員不足で士気も低い」とも報じられる。だが、ウクライナ兵は、ロシア軍を決して侮ってはいなかった。

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