自衛隊の装備調達、「それ」で本当に国を守れるのか
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00179/091200131/?P=4

いま注目を集めているスタンド・オフ・ミサイル*について。12式地対艦ミサイル(SSM)の射程を約200kmから1000km超に延長すべく取り組んでいます。この方策は本当に適切なのでしょうか。
(略)
次にテストです。射程を延長した12式地対艦ミサイルの試作品が出来上がったとしましょう。射程1000kmを超えるミサイルを試射して飛行データを確実に収集できる陸上試験場は、ごく小規模なものを除き国内にはありません。不具合が生じ、原因を追究する際には、このデータが必須となります。航空機や魚雷など主要兵器についても状況は同じです。

 陸上自衛隊の03式中距離地対空誘導弾(中SAM)を改良し、極超音速兵器を迎撃する能力を持たせるとの報道がありました。性能確認テストのため標的とする極超音速兵器をどこから持ってくるのでしょう。

 さらに、いずれの装備も、敵国が繰り出すであろう最新の電磁波妨害などの対抗措置を再現した環境でテストしなければ意味がありません。敵が妨害に使用する装備のデータも、実戦を経験していない自衛隊は持ち合わせていません。