ウクライナを支援する西側諸国、統合された多層式防空システムを提供
https://grandfleet.info/european-region/western-powers-backing-ukraine-offer-integrated-multi-layer-air-defense-system/
ミリー議長の発言を要約するとウクライナに提供される「統合された多層式防空システム」は
低高度をカバーする短距離の防空システム、中高度をカバーする中距離の防空システム、
高高度をカバーする長距離の防空システムを統合したものになるが、
これを構成する各システムは各国が持ち寄る形で提供されるため指揮管制、通信、レーダーを互いにリンクできるよう
改造する必要があり、技術的には可能でも「少し時間がかかる」と認めている。

さらにウクライナ軍が運用している既存の防空システム(S-300、SA-6、SA-8、SA-15など)の維持も重要で、
ミリー議長は「これを再構築したり維持するのに必要な支援も行う」と言及しているため
旧ソ連製防空システムも「統合された多層式防空システム」に加わる可能性が高い。

因みにミリー議長は提供される各システムの候補にパトリオット、ドイツ製防空システム、
イスラエル製防空システムの名前を挙げているが、供給負担を分散させるため最も多くの
防空システムが混在する複雑な多層式防空システムになる可能性があり、
ウクライナは「HAWKシステム(改良ホーク)を要求している」とも明かしている。