ISW論評
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-october-19

東ウクライナ:(オスキール川-クレミンナ線)

ロシア軍は10月19日、ハリコフ州北東部の失われた領土を奪還するため、限定的な攻撃を継続した。
ウクライナ参謀本部は、ウクライナ軍がハリコフ州のドボリチナ(クピャンスクの北東17km)付近でクピャンスク北部の
ロシア軍の攻撃を撃退したと報告したルハンスク人民共和国(LNR)のヴィタリー・キセロフ副内相は、
ロシア軍がホロビフカ(クピャンスクの北東17km)の入植地を獲得したと10月18日に再び主張したが、
ISWでは、独自にその獲得は確認出来ていない。ロシア国防省(MoD)は、ロシア軍がハリコフ州全体で
ウクライナのコントロールポイントと人員や機材の集中地を攻撃したと主張したハリコフ州長オレ・シネフボフは、
ロシア軍が10月19日にチュヒフ、ハリコフ、クピャンスク州の民間人をミサイルで攻撃したことも報告したウクライナ筋は、
オスキル川-クレミンナ線沿いにロシア軍が日常的に間接射撃を継続したことを報告した。

ロシア軍とウクライナ軍は、10月19日にクレミンナ-スヴァトヴェ線に沿って戦闘を継続したと報告した。
ロシア情報筋は、ロシア軍がスヴァトヴェの方向にあるキスリフカ-コタリャリブカ線上のウクライナの攻撃を
撃退したと主張したロシア国防省は、ルハンスク州のステルマキフカ(スヴァトヴェの北西16km)、
アンドリイフカ(スヴァトヴェの西15km)及びライホロドク(スヴァトヴェの西11km)付近でゼレビツ川を横断
しようとするウクライナ軍を撃退したと主張している.ウクライナ参謀本部は、
ウクライナ軍がBilohorivka(クレミンナの南12km)付近でロシアの地上攻撃を撃退したと報告した。
ISWは彼の主張を独立して確認できないが、ロシアの軍事ブロガーは、ロシアとウクライナ軍がクレミンナの西、
Terny(クレミンナの北西18km)及びTorske(クレミンナの西16km)付近での戦闘が続いていると主張した。