「現在の戦略エスカレーションは悪あがき、プーチンはもはや戦局をコントロールできていない」──元ロシア連邦議員
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e24812b1aa7ec50f81cca38d88ccf5a1b901569
プーチンは政権掌握後初めて出口の見えない軍事的泥沼に陥っていると、
ロシアの元下院議員のマルク・フェイギンは指摘する。「プーチンが自分の将来を
自分で決められない事態に直面したのは、これが初めてだ」

チェチェン、ジョージア、シリア、さらに2014年のクリミア併合と、プーチンはこれまで
自らが仕掛けた軍事介入では常に短期間で戦果を挙げ、国民の熱狂的な支持をつかんできた
。8カ月もの長丁場に手こずり、崖っぷちに追い込まれたのはこれが初めてだ。

「プーチンがこれからどんな手を使うにせよ、結果が読めないままイチかバチかの賭けに出ているのは明らかだ。
プーチンはもはや戦局を全くコントロールできてない」

「2日か3日で片付くと本気で思っていた。電撃戦で方をつけるつもりだったのだ。将官たちの言葉を信じて、楽勝だとタカをくくっていた」

プーチンは「この戦争が突きつける問題をどう解決していいか分からず、自信を喪失している」と、フェイギンはみる。

「プーチンとしては、少なくとも4地域の併合を既成事実として西側に受け入れさせなければ格好がつかない。
前線からの報告はかんばしいものではなく、予備役動員も戦況を変えないばかりか、
むしろ悪化させかねない。それはプーチンも分かっている」

「ウクライナが全土を奪還するか、あるいはクリミアは残しても、
(東部のドネツク、ルハンスク州と南部のヘルソン、サボリッジャ州の)4地域からロシア軍を撤退させたら、
プーチン体制は崩壊するだろう」