「何世紀の銃?」 兵器不足のロシアで「70年前の兵器」の輸送が撮影され話題に
10/21(金) 18:32配信
ニューズウィーク日本版

ロシアがウクライナでの戦闘で使っているのは「旧式の兵器」だ――ウクライナ国防省が10月17日にこう指摘してロシアを揶揄した。ウクライナ国防省はこのSNS投稿に、1本の動画を添付している。そこには、ウクライナ側が「AZP-57対空機関砲」と特定した兵器が保管庫から出され、トラックに積み込まれる様子が映っている。

動画には、「十字路で彼らに出くわした。ウクライナ軍が防空システムの「IRIS-T」や「NASAMS」や「Aspide(アスピーデ)」を使いこなしている一方で、テロ国家(ロシアのこと)は倉庫から70年前のAZP-57対空機関砲を取り出してきて使っているようだ」と説明が添えられ、さらにこのような文章が加えられている。「ウクライナは自信を持って未来に踏み出している。一方のロシアは、彼らがいるべき場所――過去に戻りつつある」

問題の動画には、複数の男性がカメラに映っていないところで話している音声も入っていた。このうち一人(身元は明らかにされていない)も、「これはどんな種類の銃なんだ? 何世紀につくられたものだ?」と、ロシア軍が保管庫から古い兵器を引っ張り出してきたことを馬鹿にする発言をしている。

■年末までに砲弾不足に直面する可能性

ロシアがAZP-57を何のために輸送しようとしていたのかは明らかでないが、ウクライナ国防省が揶揄するようなコメントをした背景には、ロシア軍が深刻な兵器不足の懸念に見舞われているという事実がある。

イギリスのベン・ウォレス国防相は10月中旬、英スカイニュースに対して、ヨーロッパと西側諸国による制裁が原因でロシアはウクライナよりも先に兵器が底をつく可能性が高いと指摘した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/417e7dee093d476b6c70f70d10bffeb3b74264f6

英語字幕つき動画
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1582074960578838528/pu/vid/360x640/DBY_lJsysShC3Oef.mp4