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 2010年。北米でプリウスが大規模リコールを引き起こし、トヨタに対する公聴会が開かれた。
それは我々が思っていた以上に深刻だったのだ。「さしものトヨタもつぶれる」と現地法人はすくみ上がったが、
いくら日本の本社に報告を上げても、真剣に受け止めてくれない。その燃え盛る温度感は豊田市までは伝わらなかった。
そして手遅れになった。

 対応が後手にまわって印象を悪くしたトヨタは、公聴会で何をどう説明しても「ウソをついている」と言われ、
一切信用されないという恐怖を味わった。

 エンジン制御に問題があるかどうかが争点だったのだが、それは当然日本で設計されており、専門家は全て日本人だ。
その日本人エンジニアが日本の都合のためにウソをつくと決めつけられては打つ手がない。

 結局一人の米国人女性エンジニアが「私が証言する」と自ら申し出て、証言台に立った。
彼女はナビゲーションシステムのエンジニアだったと聞いている。米国人である彼女の熱弁によってトヨタは救われた。

 トヨタは日頃の行いがいかに大事かを、公聴会で嫌という程学んだのだ。常日頃から、世のため人のために
尽くす姿勢を見せていなければ、土壇場で徹底的に疑われ、何も聞いてもらえない。
冤罪(えんざい)を被せられて処刑されてしまうことが起こり得るのだ。
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いろいろと酷い話である(´・ω・`)
米国メーカーが日頃から「世のため人のため」に尽くしているのか?と言われると、
甚だ疑問なのだが。