>>318

 日本は、その創造力とエンジニアリング技術を生かして水素の利用を推進することもできる。
日本は水素のサプライチェーン(供給網)を開拓するために何年もの月日を費やしており、
かつて実用的でないとみられていた水素技術で20年分先行している。
三菱重工業、川崎重工業、岩谷産業といった日本企業はクリーン水素の分野をリードしている。
日本で淡水が豊富なことは、このエネルギー源を展開する上で大きな資産となる。
水素には重工業にとってクリーンで安定的な代替エネルギーになる可能性がある。

 同様に、新たなバッテリー技術においても日本はリーダーになることが可能だ。
電気自動車(EV)関連の特許保有数で世界の上位3位はいずれも日本勢である。
日本はこれらの技術を自国のエネルギー不安軽減の原動力に活用する
十分な潜在力を秘めており、国際的なエネルギー転換を主導することもできる。