>>319

 欧州から学ぶべきもう一つの教訓は、
各国は敵対国からではなく友好国から天然ガスを輸入すべきだという点だ。
ロシアは昨年、日本の液化天然ガス(LNG)需要の約9%を供給した。
豪州の占める割合が最も多く、36%超だった。
米国は既に日本のLNG需要の10%相当を供給しており、われわれはこれをさらに増やす用意がある。
民間部門の調査によれば、米国はアラスカなどの州での生産拡大計画により、
メタン排出量を代替LNGよりはるかに少ない水準に抑えつつ、
妥当なコストで現在および将来の日本の需要に応えられる可能性がある。
アラスカ産LNGは戦略上の難所を経由することなく6日間で日本に到達可能であり、
日本をインド太平洋地域向けのエネルギー輸出のハブにし、
同地域の石炭依存度を引き下げることができる。
米国や豪州、その他の友好国が日本の必要とするLNG需要の大半を供給できるならば、
日本が敵対国に依存する必要はあるだろうか。