【冒頭部要旨】ISW ウクライナ戦争評価 1930 ET 29.10.2022
https://twitter.com/GdPanzergraf/status/1586578443713400832
10月29日、ロシア黒海艦隊所属のグリゴロヴィチ級フリゲート艦が水上ドローンによって攻撃された。
ウクライナ軍による攻撃である可能性が高い。ロシア国防省は海上からの
ドローン攻撃の他に、空からのドローン攻撃も報告している。

なお、29日付ISW報告書の発表時点で、ウクライナ側は攻撃への関与を主張していない。

また、ロシアは国連主導の食糧輸出合意の停止を発表し、今回の攻撃も停止理由に挙げているが、
仮にウクライナ軍の攻撃だったとしても、戦時に敵対国の軍艦を攻撃するのは合法的な行為である。

報道によると、ロシア軍中央軍管区(CMD)司令官アレクサンドル・ラピン大将が、
在ウクライナ・ロシア軍“中央”軍集団司令官の地位から離れた。ラピンが解任されたのか、
自ら職を辞したのかは不明であり、またCMD司令官の地位を失ったのかどうかも不明である。

ラピン離任(もしくは解任)に関する情報の真偽をISWでは確認できない。
しかし、ラピンに関して相矛盾する情報が多く流れている状況は、軍高官に関わる言説の
コントロールにクレムリンが苦慮していることを示しているのだろう。

また、ラピンに関する強硬派シロヴィキ(プリゴジン&カディロフ)の言説が広まることは、
ロシア軍高官のイメージ毀損につながっている。

ラピンをめぐる議論は、戦争支持派コミュニティ内の亀裂をさらに際立たせた。
加えて、ラピン支持派と批判派による議論は、結果的にロシア軍の失敗に焦点を
当てることになり、ロシア軍とクレムリンの評判を落とすことにつながっている。

ロシアの戦争支持派軍事ブロガーの一部は、ヘルソン州北西部における
ロシア軍7月攻勢がHIMARSの影響で阻止されたことを認めた。
ロシアはヘルソン州ドニプロ川流域の強制的な無人化措置を推し進めていると思われるが、
その“避難”移動の際に、民間人の服装に着替えたロシア軍人も加わっている模様だ。
これは戦時国際法違反である。
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