中国による台湾への武力侵攻について、軍事ジャーナリストの井上和彦氏は米軍関係者などからの情報として「年内あるいは年明けが最も早い可能性として指摘されている。」と発言した。

これは19日にテレビ愛知で放送された「激論!コロシアム」で、台湾有事が起きるとすればいつか、との質問に答えたもの。井上氏は「ロシアが戦争を続けている間に短期決戦で台湾に侵攻する可能性がある。また、米国で台湾政策法案が成立する前のタイミングを狙うとの見方がある。」と述べ、スタジオは騒然となった。

アメリカ現代政治が専門の前嶋和弘・上智大教授は、「台湾政策法案は米上院外交委員会で可決された後は動きがないが、いざという時にすぐ成立させる仕掛けを作ったといえる。アメリカでは今“台湾コンティンジェンシー(有事)”のワードが頻繁に飛び出している。井上氏が言うように少なくとも今年という準備はしている」と、台湾有事への備えが進んでいるとの見方を示した。

これに対し、中国人ジャーナリストの周来友氏は「年内なんてありえない。可能性があるとすれば習近平氏が総書記を辞める時だ」と反論した。