【ワルシャワ時事】ウクライナのコスチン検事総長は19日、ロシアの軍事侵攻による民間人死者が8311人、負傷者が1万1000人超に上ったと明らかにした。

 地元テレビのインタビューで語った。一方、米メディアは米情報当局者の話として、ロシアがイランの自爆型ドローンの国内製造でイラン側と合意したと報じた。

 コスチン氏は、犠牲になった民間人のうち、子供の死者数は437人に上ると語った。ロシア占領地での正確なデータがないため、「実際の死傷者数はこれを大きく上回る」と推定。戦争犯罪件数は4万5000件以上としている。

 ウクライナ軍が南部ヘルソンを奪還して以降、戦線はこう着しているもようだ。米シンクタンクの戦争研究所は19日、ロシア軍が部隊をヘルソンから東部戦線に配置転換し、東部ドネツク州バフムトなどで攻撃を激化させていると分析した。