WHO「数百万人が命の危機」 エネルギー壊滅下の越冬―ウクライナ

 【キーウ(キエフ)AFP時事】世界保健機関(WHO)は21日、ロシアによる攻撃でエネルギー関連施設が壊滅的な状態に陥ったウクライナで、越冬に際して数百万人が「命の危機」にさらされる恐れがあると警告した。

冬前に首都「機能不全」も ロシア軍攻撃で電力不足深刻―ウクライナ

 キーウを訪問したWHOのハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は記者団に、「生き残りを懸ける冬になる」と強調。「200万~300万人もの人々が、暖かな場所と安全を求めて、住まいを離れる見通しだ」と説明した。
 クルーゲ氏は、無数のミサイル攻撃でエネルギー施設が被害を受け、「既に医療体制や人々の健康に甚大な影響が出ている」と指摘。2月の侵攻開始以降、ロシアによる医療施設への攻撃は700回を超えたといい、国際人権法の「明白な違反だ」と非難した。(2022/11/22-14:36)

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