厳冬のウクライナ停電 安保理、人道危機懸念 中印も同調
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【ニューヨーク=平田雄介】国連安全保障理事会は23日、ロシア軍によるウクライナ各地への
ミサイル攻撃を受けて緊急会合を開いた。電力施設が狙われ、ウクライナ全土で緊急停電したため、
中国やインドの代表も氷点下の寒さで暖房が使えない事態が招く人道危機に懸念を示した。
米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「プーチン露大統領は、
ウクライナを凍えさせて服従させると決断したようだ」と非難した。

ロシアのネベンジャ国連大使は「軍事目的の施設しか狙っていない」と反論した。しかし、
この日は、国連総会での対露非難決議に賛成してこなかった中印も一線を引く態度をみせた。

中国の耿爽(こうそう)国連次席大使は「ウクライナの人道状況は悲惨だ。
進捗(しんちょく)をとても憂えている」と述べ、損傷した電力施設を早急に修理するため
「ウクライナを助けるべきだ」と呼びかけた。

インドのカンボジ国連大使は「誰が攻撃したかに関わらず、民間施設を標的とし、
善良な市民に対し抑圧的な暴力を行使することを強く非難する」と訴えた。