ロシアのウクライナ戦争に対するベラルーシの支援は、ベラルーシ軍の通常軍事作戦を独自に行うための物的能力を低下させている可能性が高い。ベラルーシのオープンソースであるHajun Projectは11月14日に、ベラルーシ軍がT-72A戦車122両をロシア軍に譲渡し、おそらくロシア連邦での近代化作業のために送るという口実で報告した。 8]Hajun Projectは11月17日に、98両のT-72A戦車と60台のBMP-2を含む211個の軍事装備をロシア軍に譲渡したと報告している[9]。 [9]
国際戦略研究所の2021年軍事バランス報告書によると、確認されたT-72戦車98両はベラルーシの現役主力戦車在庫の約18%に相当する[10] 譲渡された98両が近代化指定122両の一部なのか別の機材群なのかは不明である。また、ロシアに送られた戦車が活発なベラルーシの戦車パークの一部であるのか、保管や予備として保有されている車両であるのかも不明である。ベラルーシには独自の装甲戦闘車両を生産する能力がないため、ロシア軍へのこの装備の移転は、ウクライナでの戦闘に機械化部隊を投入するベラルーシの物量に対する現在および将来の制約となりそうだ[11]。
@ISW

11/4のHajunプロジェクトのレポートではベラルーシ軍は近代化作業のためと偽って、122輌のT-72A戦車をロシア軍に譲渡した。
また11/7の別のレポートでは211の装備(98輌のT-72Aと60輌のBMP-2sを含む)を譲渡した。
確認された98輌のT-72Aの譲渡はベラルーシ軍の稼働している全戦車戦力の約18%にあたる。
この2つのレポートの98輌が122輌に含まれているのかは定かではない。
ベラルーシは装甲車/戦車を生産する能力を有しておらず、この譲渡によってベラルーシ軍の機甲戦力は制限されることになった。