アンチはテンペスト構想のリスクを認めず、イギリスなら解決できると喚いていたが
現実にはテンペスト構想のリスクが開発への移行段階で出てしまった

まずテンペストの最大のリスクは開発スタートの可否をイギリスが明確にしなかったこと
現時点では単に将来戦闘機用技術の研究・開発協力組合でしかない
政治的なバトルの心配はなくても肝心な将来戦闘機の開発に移行できるのかというリスクがつきまとっていた
スウェーデンの離脱もそうしたイギリスの態度の曖昧さが要因の1つだろう

それとイギリスが掲げた開発スケジュールの案がタイト過ぎて高リスクであったこと
2025年頃に開発の可否を決め、デモ機を制作してから2035年量産開始というスケジュールは高リスク
しかもエンジンなんかも実証エンジンから始めるというスタートの遅さも問題
これではテンペストの協力国であるイタリアやスウェーデンもイギリスの構想に疑問を持ってしまう
そうこうしてるうちにスウェーデンは離脱してイタリアが日本のF-3に関心を持ち始めてしまった
イタリアにしてみれば危ないイギリスの構想より既に開発スタートしてるF-3をライセンス生産と自国仕様にした方が低リスクになる
イタリアにしてみればライセンス生産権と自国仕様への改修権があれば日本主導で構わない
こうなるとイギリスが独自構想を掲げると単独での開発費負担が確定するのでF-3採用を考えるしかなくなった

中等の産油国が巨額出資でもしてくれない限りはイギリスの独自構想機開発は難しいだろう
デモ機の制作でどれだけ有力な出資国が現れるかだな