虫料理で私を驚かせようとした中国人が逆にビックリした故郷・長野の食文化
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73200?page=2
稲作が盛んな地域ではイナゴを食べるのは当たり前
私が通った小学校には、年に4回の遠足があった。
そのうち、10月の秋の遠足の帰り道。夕陽の差す稲刈りの済んだ田圃の間の道を行くと、
ふぁーっと向こうに飛び散っていく小さい影がある。イナゴだ。それも群れでいる。
引率の先生も止めもしなかったから(それだけ周囲も寛容な時代だった)、
私たちはその群れを田圃に入って追った。そして、イナゴを捕まえては持参したビニル袋につめていった。
帰宅後、パンパンに張ったビニル袋を母親に渡すと、大きな鍋に水を張り、
そこにイナゴを放して素早く蓋をして、そのまま火にかけた。しばらく鍋の中からは
イナゴが撥ねて鍋蓋や内側にポンポンあたる音がしたが、それもそのうちにしなくなった。
やがて、佃煮のように甘辛くなったイナゴが食卓に並んだ。カリッとした歯ごたえに、甘く、
それをおかずにご飯がすすんだ。
ただ、時々それまでの食感と違って、ぐじゃりとした苦く凄まじく不味い感覚が口の中に
広がることがあった。イナゴの群れに混ざっていたバッタをいっしょに捕捉して、調理したものだった。
食べるならイナゴじゃなきゃダメだ、と子ども心に知った。

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いなごとバッタを区別するの????