マッコウクジラ
その昔化け物のようなクジラが近海に迷い込んだそうな。そのクジラは海の主のように荒し回り、漁師たちはほとほと困っていた。
その時、馬津香という若者が戦いを挑み、三日三晩、それは死闘と言うにふさわしい闘いを繰り広げ、ついに馬津香はクジラを倒したのだ。
その功績をたたえ、以後マッコウクジラとの名がついたのは有名である。

「民明書房 水棲動物編」