米シンクタンクのドイツ問題専門家P氏は次のように分析する。

「ドイツは自分が直に供与することは言うに及ばず、ポーランドやフィンランドが
ウクライナに供与するのを承認することにも消極的だ」

「供与によってウクライナに対する武器支援の拡大が、遅かれ早かれ北大西洋条約機構
(NATO)とロシアの全面衝突につながりかねないことを懸念しているのだ」

「とくに社会民主党は過去20年間、平和主義を掲げてきた。自分たちが武器支援拡大の
先駆けになることだけは避けたい」

「ウクライナ問題はいずれ収拾するだろうし、その時になって自分たちが独ロ関係に
致命傷を与えた張本人にはなりたくない」

「そこで、自らは先頭には立たずに、米国を巻き込みたいのだろう」