三菱重工の国産ジェット旅客機が開発中止、
政治の責任を忘れてもらっては困る
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73871?page=1

スペースジェットの失敗にはいろいろ理由があるが、
大きいのは米国当局から耐空証明を取得できなかったことだ。

その理由として、三菱重工業と国がスペースジェットの設計製造にあたって、
技術的に「JIS規格(日本産業規格)」で通用すると甘く見ていたのではないか、という意見が関係者からも伝わってくる。

試作機のロールアウト後、電気系統の配線などに約900カ所に上る設計変更が必要であることが判明した。
それが結果的に6度の納入延期につながり、事実上の撤退に至っている。

そうした多くの設計変更は、本来ロールアウト以前に対処すべき課題である。
その点でも事業継続についての見通しの甘さがあった。

いずれにしても、今回の結果に対する責任は三菱重工と国の双方にあるが、
事業への支援に約500億円の公的資金が使われていること、
そして、ANAとJALの事業計画と機材計画に大きく影響を与え、
いまだに混迷状態にさせている責任があることを忘れてはならない。