>>623の続き
スペースXは2023年にファルコン9とファルコン・ヘビーを合計100回打ち上げる目標を立てており、ショットウェル氏は
「今年ファルコンを100回飛ばせたなら、来年(2024年)はスターシップを100回飛ばしたい。来年は無理だとしても、2025年には100回飛ばせるだろう」
と語っています。
2023年2月10日の時点でdearMoonは2023年中の実施を目指すとされていますが、スターシップによる有人飛行が行われるようになるのは(開発や試験が
順調に進んだとしても)早くても1~2年先になるかもしれません。

もっとも、実用化に成功しさえすれば、スターシップはファルコン9よりもはるかにハイペースで打ち上げられることになりそうです。
ショットウェル氏によれば、スペースXはスターシップの運用を航空機のそれに近付けたいと考えており、1日に数十回以上の打ち上げも視野に入れています。
地球低軌道への打ち上げ能力がファルコン9(22.8トン)の4倍、ファルコン・ヘビー(63.8トン)の1.5倍に達するロケットが、同社の2022年の年間打ち上げ回数
(61回)を1~2日でクリアするほどのペースで本当に飛行するとなれば、宇宙輸送に文字通り革命がもたらされることになります。

スーパーヘビーのスタティック・ファイア・テスト実施後、人間がいつ火星に到達すると想像しているか質問されたマスク氏は、自身が生まれつき楽観的だと
(そうでなければスペースXとテスラは存在しなかったとも)述べた上で、5年後でも可能であり、10年後の可能性はより高いと語っています。
最近は買収したTwitterに関連して話題に上ることが多いマスク氏ですが、スペースXの動向にも引き続き注目です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a628eb7011e3f54e5305f839436ccfff6a2cf5de?page=2

ファルコン9が年100回打ち上げだけでも凄いのに、低軌道への打ち上げ能力が100トン近い大型ロケットを年100回打ち上げ目標だなんて、ほんの
5年前までは誇大妄想としか思えなかった数字です。

というかここまで来るとスペースX単独ての打ち上げ回数や能力だけで、米国を含む他の国の合計全てを上回りそうな勢いですが、多い年でも
片手の指の数を上回るのがやっとの日本からすれば、羨ましいというか桁が違い過ぎて相手にすらならないというか・・・