泉澤社長:
 もう1つは「対案の引き出し」である。型式証明プロセスは、要求にかなうように自分で答えを作って
 それを証明するプロセスとなる。そこでいろいろな指摘を当局から受け、受けた指摘に関して我々が対案を出していく。
 この部分の経験値(知見)が足りなかった。海外のOEM(完成機)メーカーは当局からの問い合わせや質問、
 指摘に関して対案の引き出しが多いのだと思う。この引き出しについても我々には足りなかったのだろう。

 この点については、海外のエキスパート(専門家)を入れることで対案の引き出しが増えて対応が
 スムーズにいくようになったと思っている。それでも、最終的なゴールにはたどり着けなかった。
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遠回しに言ってるが、この部分こそまさに「FAAとのお付き合い」そのものだな。
日本で言うなら、銀行員が昔の大蔵省と「お付き合い」する役割の「MOF担」みたいな人材が必要と。
そういうことがわからずに型式証明取ろうとしても、やり直しを繰り返すだけになってしまう。

赤穂藩の浅野内匠頭が勅使饗応役を仰せつかったけど、殿中での作法がわからずに
吉良上野介を頼ろうとしたけど、「付け届け」が十分では無かったために嫌がらせされている構図に近い?