トヨタ自動車は13日、4月からの新たな経営体制を発表した。
4月に昇格する佐藤恒治次期社長は電気自動車(EV)への取り組みを加速させ、事業構造を改革する方針を示した。



「次世代EVを起点とし、EVファーストの発想で事業の在り方を大きく変えていく必要がある」

佐藤次期社長は13日に都内で開いた記者会見でこう話し、
EVの設計や事業モデルを見直していく考えを表明した。
背景にあるのは、トヨタのEV戦略が壁に直面しているためだ。



トヨタは30年にレクサスで100万台のEV販売を目指し、
35年に販売するすべてのレクサスをEVにする目標を表明済みだ。

EVは単価の高い高級車としての需要が高まっているが、
レクサスで開発した技術を「カローラ」など普及車の「トヨタ」ブランドにも展開する。

トヨタとしては30年にEVを350万台販売する目標は維持する方針とした。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD134U80T10C23A2000000/