ウクライナ侵攻、小泉悠氏「国家間戦争の脅威を可視化」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB14B9P0U3A210C2000000/
――2年目の焦点は。

「①春のロシア軍の攻勢②反攻に十分な軍事支援をウクライナが西側から得られるか
③仮にウクライナが勝ち始めた場合、どこまでやるか――が焦点になる。
長引く戦争になる可能性が高い。両軍とも継戦能力を維持しているからだ」

「ロシア軍の保守本流は『消耗戦略論者』だ。何年もかかる多くの犠牲を伴う消耗戦に
勝つために予備の兵力や軍需生産能力を確保してきた。ウクライナも西側が見放さない限りは戦い続けられるだろう」

「兵器供与次第ではウクライナが当初目標にした2022年2月24日前の時点まで
ロシア軍を押し戻すことはできるかもしれない。一方でプーチン氏が完全に面目を失い
余計に戦争が止められなくなる恐れもある。どのタイミングで停戦の話をするか、
政治的・軍事的な目標を融合させた作戦術も求められる」