ISW論評
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-march-7-2023
ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は3月7日、ロシア軍がドンバスの主要都市を
占領するための「オープンロード」を持つことになると述べた。 しかし、ISWは、ロシア軍には
バフムートの戦術的な占領を利用して作戦効果を生み出す能力がなく、
バフムートの占領後、急速に限界に達する可能性が高いと評価し続けている。

ロシア軍はバクムートを越えて前進するのに必要な機械化部隊を欠いており、バクムートに対する
攻撃で使用された戦術的な「突撃分遣隊」は機動戦を行うことができない可能性が高い。

ロシア軍は、3月7日時点でウクライナ軍がバフムート東部から撤退したことを受け、
バフムート川以東のバフムート東部を占領した可能性が高い。

ロシアのショイグ国防相は、欧米のウクライナへのさらなる軍事援助を抑止するために、
定型的なレトリックを繰り返した。
さらに、ロシア軍将校団の回復と拡大に向けた長期的かつ野心的な取り組みについて説明した。
ロシアは3月7日、ウクライナ人捕虜130人とロシア人捕虜90人を交換した。
ロシアの独立系世論調査機関レバダ・センターは、51%のロシア人が動員によって国外に出た
ロシア人に否定的な感情を抱いているという世論調査結果を発表。

ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)は7日、米当局が検討した信頼度の低い未検証の情報により、
親ウクライナ派が2022年9月にノルド・ストリーム・パイプラインへの攻撃を行った可能性があると述べたが、
これは非常に信頼度の低い評価であることを明らかにした。

米空軍のジェームズ・ヘッカー将軍は6日、米国がウクライナに統合直接攻撃弾拡張型
(JDAM-ER)キットを提供したことを確認した。

ロシア軍は、クピャンスク-スバトフ-クレミンナ線沿いで限定的な地上攻撃を実施した。
ロシア軍は、アヴディフカ-ドネツク市の線に沿って地上攻撃を継続した。
ロシアの情報筋は、ウクライナ軍がケルソン州のドニプロ川を越えて作戦を
実施しようとしていると主張した。
ロシア連邦当局は、動員に関する問題を解決する責任をロシア地域当局に負わせ続け、
その結果、ロシア軍の指揮に関する継続的な問題を免除している。

ロシア占領当局は、占領行政機関の空席を埋めるために、ロシアのさまざまな
法執行機関から職員を輸入し続けている。