ロシアは第一次世界大戦的な地上戦ではウクライナに押されているが、現代的なミサイル戦ではウクライナが対抗措置を持たないことにより、市民攻撃という戦争犯罪も含めてウクライナを圧倒している.日本や台湾有事では、双方とも島国であり、ウクライナ侵攻における地上戦ではウクライナ以上に抵抗できる感じであるが、一方、ミサイル戦では、特に専守防衛なんて言っている日本は完全に負けることが明らかである.
中国は台湾侵攻において、台湾を支援する米軍をあらかじめたたくためにも、日本の米粉基地攻撃が必須と考えており、中国の台湾、日本へのミサイル攻撃は不可避といえる.その場合、中国の対台湾、日本標的のミサイル数に比べ、対抗する台湾、米国、日本のミサイル数は圧倒的に劣っている.
特に日本の中国に到達するミサイルは周知のようにまだゼロである.ロシアのミサイル攻撃が戦況を大きく変えないように、中国のミサイル攻撃も台湾侵攻の大勢を決めるわけではないが、中国が台湾軍、在日米軍の多くの破壊に成功すれば、台湾上陸作戦が可能になるわけで、中国のミサイル攻撃がすでに全体の作戦中に組み込まれている点に留意するべきである.