「ロシア、2030年までにモルドバを衛星国化する計画」またも暴露

ロシアが2030年までにウクライナと国境を接したモルドバを衛星国化する具体的な計画を持っているという暴露が出てきた。先月ロシアのプーチン大統領のベラルーシ吸収統合計画が盛り込まれた秘密文書が流出したのに続くもので、最近のモルドバの不安な政局もあり波紋が予想される。

2021年にプーチン大統領直属の対外協力局から流出したと推定されるこの文書の核心は、モルドバをロシアの衛星国にするというものだ。分野を政治・軍事部門、経済部門、文化部門の大きく3通りに分類し、時期を短期(2022年)、中期(2025年)、長期(2030年)に分けて細部目標を設定したという点でベラルーシ文書と構成が同じだ。文書作成にはロシア連邦保安局(FSB)と対外情報局(SVR)が関与したことが把握された。

プーチン大統領の最優先目標は「モルドバの内政に干渉して影響力を強化しようとする米国、欧州連合(EU)、トルコ、ウクライナなどに対応すること」だ。このためモルドバ議会などにロシア側関係者を送り込み、究極的には親ロシア政府を樹立して事実上ロシアがモルドバを思うままにするという計画だ。クレイマー元米国務次官補は「この文書にはモルドバを独立国と認めず衛星国として扱おうとするプーチンの強い意志が込められた」と分析した。