>>480
全然違うぞ。

・氏(うじ)、本姓とも言う。元々は部族名。よく「天皇に与えられるもの」と言われるが間違い。それ以前からある。
「あべ」は漢字以前からある古代姓の一つ。のちに天皇が与えた氏である藤原、源、平がやたらとメジャーになった。
豊臣もこれ。
・姓(かばね)、天皇が与えた氏のクラス分け。君(きみ)、臣(おみ)、連(むらじ)など。氏に続ける。のちに一番上に新設された朝臣(あそん)ばっかりになった。
・名字(みょうじ)、苗字でも同じ。「八幡太郎」みたいな武士のファイティングニックネームのうち、頭の土地と結びついた部分が代々受け継がれるようになったもの。氏に加え第二の家名になった。戦国時代には庶民にもかなり普及したがもともと武士のファイティングネームなので江戸時代には武士以外には公には名乗らせなかった。なお、武士は幕府に対しては名字を名乗ったが朝廷に対しては氏を名乗った。→徳川四郎三郎か源朝臣家康か
・氏(し)、明治政府は朝廷なので新政府の人名はみんな氏姓実名(源朝臣家康式)にしたら誰が誰やら分からなくなったので、
戸籍を作るとき名字を氏(し)と改めて登録し、うじとかばねは無視することにした。
以後、みんな氏(し)を名乗るようになったが、ほぼ名字。