今のロシアの戦い方というのは本当に酷い損害を出すのが前提になっているから、本来なら後の無い本土防衛戦で発揮すべき物で、決して侵攻先でやる様な物では無いんだよな。
非常に逆説的で皮肉な話になるのだが、国家を挙げた総力戦の最後の経験が独ソ戦だから、ロシアが持っている戦争観の背骨というのは、実は防衛戦争なのではないだろうか。
酷い損害を容認するカルチャーや貧弱な兵站は、自国の防衛戦争においては大きな欠点にならない。
それを忘れてロシア軍を外征軍として用いたこと自体が、ウクライナでの数々の失敗の原因なのではなかろうか。