>>165
 堀元美も八代準も牧野茂も福井静男も造船官ですけどね。良く知らない人かどうかは意見を保留します。

 元々艦艇のタンクは使用の切り替えが出来ますから、最後の一滴まで搾り取る使い方はしないものです。
 油層と水層の高さは推定できるので適当なところで切り替えるなどしているのじゃないでしょうか?スラッジは静置すると沈殿しやすいものです。
 根本的にはいずれタンク内の清掃という手間が必要になるにしろ、作戦中にはこれで運用できるのではないかと。

 直接関係はありませんが、北方で使用する駆逐艦燃料が低温のため蝋が固着するのではないかと心配して研究し結局タンク内に蒸気配管を通すしかないという話もあったようですね。
実際にそれで問題になった駆逐艦がいたのかどうかまでは書いてありませんでしたが。
 


 地上の重油タンクの話ですが、「日本海軍燃料史」に土中式油槽に関する面白い説明がありました。
 水蓄式油槽は沼沢地に直径15~20mの鉄筋コンクリート製円筒を継ぎ足しつつ沈めていき、槽底近くに排水管と上端近くに送油兼給油管を設置。
 平時は満水にしておき、油の送入により油頭により配水管を通じて水を自然排除する仕組み。
 なんと121基も建設されたとのこと。容量は6千乃至1万kl。