ところで戦艦の巨弾と大型魚雷。戦艦にとって危険なのはどっちか?

以下、戦艦土佐(約4万t)での実験結果。土佐の水線下は空層防御となっていて傾斜鋼板3in+0.5inの計89mm厚で防御されていた

・ 9年式機雷(炸薬150kg)を、土佐の水線下に固定して起爆したところ、19×17ftの破口、浸水726t

・ 8年式魚雷2型(炸薬350kg)では、20×18ftの破口、浸水1160t

・ 40センチ水中弾が命中すると、水線下の外板から防御鋼板まで全部突き破り、機関室へ到達。浸水3000t
  実験のため砲弾に炸薬を詰めていなかったが、爆発していればさらに大きな損害を与えると考えられた

参考
・ 戦艦ノースカロライナ。日本軍の炸薬400キロの魚雷を受け、970tの浸水。その他各部を損傷

また戦艦の防御を重量で見ると、敵砲弾に対する装甲重量が大半を占めていた。魚雷防御は対砲弾用の7分の1程度の重量で済んでいる
こうして魚雷の威力は大したことないと判断された

注)後の戦艦大和の魚雷防御は重量節減のため排水量の割に普通で3万5千t級米戦艦と大差なかった