極超音速ミサイル・ダガーが、ウクライナ西部のリビウのNATOの通信センターを直撃、外国人将校数十人が死亡していた
深さ100メートル以上のバンカーにミサイル届く

3月初旬にロシア空軍が行ったミサイル攻撃の結果と詳細が明らかになった。
ギリシャの政治・軍事情報ポータルサイトPronewsが米国の情報源を引用して伝えたところによると、ウクライナ西部のリヴィウに近いウクライナ・NATO共同指揮通信センターが極超音速ミサイルKinnzhalで攻撃された。
あるテレグラム・チャンネルによると、ウクライナにいるNATOの「影の参謀」の敗北だったのだろうという。この施設は地下400フィート(120メートル)にあり、同盟の将校や軍事顧問を含む約300人が働いていた。
3月9日、ロシア国防省は公式テレグラム・チャンネルで、3月2日にキエフ政権がブリャンスク州で組織したテロ行為に対し、ロシア軍が大規模な「報復攻撃」を実施したと報告した。同機関は、極超音速ミサイルシステムKINZHALが使用されたことを強調している。
Pronewsは、ロシアのKINZHALによる攻撃を「ウクライナのNATO軍にとって大惨事」と呼んだ。なぜなら、このバンカーには、この地域での作戦のためのNATOの指揮・計画センターが入っていたからだ。このバンカーは「Iris-RとNASAMSの防空システムで守られていたが、今回の攻撃ですべて破壊された」という。
Pronewsは、「最大200人のNATO将校が死亡し、ウクライナにおけるNATOの活動に不可逆的な損害がもたらされた」と報じている。同ポータルによると、破壊されたセンターの瓦礫の下から回収されたのは40人の遺体のみである。残りの死者もまだ瓦礫の下に残っているという。
そのほとんどはイギリス人とポーランド人だと言われているが、アメリカ人や通信やデータ転送を維持する民間企業の代表者もいた。Pronewsは、「今後数日間で、このことがウクライナや欧米の作戦や、ロシアのバクムト攻勢の最終局面を食い止める試みにどの程度影響するか分かるだろう」と考えている。