【要旨】@alessionaval氏が指摘するマクロン仏大統領の発言(メディア・インタビューも含む)の問題点。
https://twitter.com/GdPanzergraf/status/1645623610240012289

① タイミングの悪さ。台湾封鎖を意図したPLA演習が行われるなか、
習近平に理解を示す発言は、それが何であれ、不適切だ。

② 分析上の誤り。米国が状況のエスカレートを加速させ、中国が
過剰反応しているという分析は、台湾海峡を巡る中国に強圧的な行動の分析として不適切だ。

③ 民主主義的諸価値の提示を避けたこと。

④ 主体的な諸動向を否定する(欧州の)団結・統合の要求。統合に関する諸見解を一つに
まとめようとすることが、欧州の主体性を否定する。統合はフランスの欧州プロジェクトの拡張ではない。

⑤ 主体的な行動を否定する自律性への呼びかけ。欧州がウクライナへの支援を自律的にできていない以上、
調子の外れた見解だ。さらにいえば、欧州内でのミニラテラルな協力体制、NATO主導の動きを否定している。
また、スウェーデン・フィンランド・ポーランド・英国などは、各国の主体的な判断で集団的に
自律した行動をしており、それはフランスが行ってきた以上のことだ。

⑥ 国際秩序の設定の不味さ。マクロン発言は、北京が好む米中冷戦という2つのブロック構造を
認めるものとして誤解される。実際にあるのは一つの権威主義陣営ブロックである(とそれに反対する“国際社会”)。
マクロンは自律した欧州を強調するあまり、そのことが米中という“
2つのブロック”の存在を誤ってつくり出してしまっている。
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