ISW論評
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-april-14-2023
クレムリンは、中国の李尚武国防相が4月16日から18日までモスクワを訪問するのを前に、
ロシアを中国と対等な防衛パートナーとして見せようとしているようです。

クレムリンは、太平洋におけるロシアの海軍力を誇示するために、ロシア太平洋艦隊の
演習を開始することで、中国に対してより魅力的な存在になることを望んでいるようだ。

また、5月19日から21日にかけて開催されるG7を前に、太平洋艦隊の
戦闘態勢を確認することで、日本のウクライナ支援をさらに抑止しようと考えているようです。

ワグナーグループの金融業者であるエフゲニー・プリゴジンは、ウクライナの
反攻が成功した場合、ロシア軍の失敗を利用するための情報条件を整えている。

元ロシア軍将校で熱烈なナショナリストのイゴール・ガーキンは、ロシア軍の信用を
失墜させたとしてサンクトペテルブルクで告訴されているとの憶測を否定した
-この否定は、彼が未知のシロビキの後援者に守られていることをさらに示すものと思われる。

ロシアのエリート部隊は、ウクライナで受けた高い死傷率のため、訓練不足の
動員人員やボランティアによって戦闘力を低下させている。
ロシアのプーチン大統領は、2023年6月初旬に毎年恒例の
6月記者会見を開催すると思われる。

ロシア国家議会は、国内の自己検閲を促す目的で、
ロシアから逃亡し戦争を批判するロシアの文化人を
検閲する努力を強めているようです。

ウクライナ軍がルハンスク州の後方地域を攻撃対象とする中、
ロシア軍はクレミンナ地域で限定的な攻撃作戦を継続した。

ロシア軍はバフムートで前進を続け、アヴディフカ-ドネツク市の
線に沿って地上攻撃を実施した。

ロシア軍は、ZNPPに対する支配権を確立するためのロシアの努力が
続く中、Zaporizhzia原子力発電所(ZNPP)を危険にさらし続けている。

クレムリンは、民間軍事会社(PMC)や民族主義者のネットワークを
利用して、戦力創出キャンペーンを支援し続けていると伝えられている。

ロシアの治安担当者は、主張する違法な組織と関係があるという
疑惑のもとに、ウクライナ人を逮捕し続けている。